集落を観光地化して再生する

過疎地の古民家を保存するために、
会員制のリゾート民宿として整備して、
全国から出資を募っているという話を聞きました。
一年に3000円程払えば、いつでも民宿として利用できるというシステムです。

勿論、人数制限はありますから、予約制でやりくりして、
食事作りも自分たちで行います。
指導係のような人がいて、地元の食材や料理法を教えてくれたり、
地元の名所を案内してくれたり、体験教室があったりします。

若者の合宿みたいなイメージですが、そこに年配者が入っても、
或いは子供が参加しても、世代交流の場になり得て、
日々、一期一会の、味のある合宿が組める気がします。

それを集落ぐるみで行おうというのが、
『五島列島ファンクラブ』の「田園ミュージアム」構想であったり。
エコビレッジ構想です。

五島列島の福江島北端の“半泊”は、500m四方の狭い範囲に、
森や川、田畑や海が備わっています。
200年程前から、カクレキリシタンの人々が移り住み、集落を形成してきましたが、
現在では過疎化が進み、限界集落となってしまいました。
集落の荒廃、消滅を止める為、地域再生を目的に開始された活動です。

人がいなくなってしまう事が一番の問題なのですが、
移住者を募るにしても準備が必要ですし、継続性も約束はされません。
そこで重視されるのが、他地域との交流が盛んになる事です。
短期的にでも人が入って来ることが、活性化に繋がるという訳です。

人が入ることによって荒れつつある自然は整備され、都会の人々の癒しと成り得ます。
自然と触れることによって、人間の情操は豊かに育ちます。
くらしの糧となってきた農業や漁業を営む術が学べるとしたら、
ミュージアムとしての意味も深まります。
更に、エコロジカルなシステムが構築されていれば、学習の場としての存在価値が加わります。

観光として訪れるも良し、リゾートとして滞在するも良し。
訪問者にも多くのメリットを授けてくれ、
それが集落の繁栄、存続に繋がるのであれば、
こんなに素敵な構想はないと思います!